チームワークが必要な場所は、決して会社だけではありません。
ここでは、チームワークを活かしているある施設について書いてみようと思います。
社会的養護施設（以下施設）という名称を一度でも耳にしたことはあるでしょうか。
この施設では、チームワークが欠かせないものとなっています。
この施設は、各都道府県に設置されている児童相談所（以下児相）より、虐待ケースが深刻な場合や生活環境が著しく悪かった際には措置という形で入所か一時保護という形で生活するためのものです。
最終的には、家庭引き取りが望ましいですが引き取られることは珍しく、基本は18歳、高校卒業をした時点で子ども達は独り立ちしていく事で措置が解除になっていきます。
この施設では、施設内チームワークをとても重視した体制が整えられています。
児相から措置をしてくる子どもの情報を園長を含める3人の役職で決議をしていき、入所の是非を伝える連絡を児相にしていくなど、施設の職員の協力が欠かせないものとなっているのです。
また、入所している子どもの上半期下半期に分けて児相に正式な書面を通して報告したり、外出・外泊などの家族と会うための事前連絡やその後の報告などの児相との連携も欠かせません。
地域社会の学校や少年団関係の連絡などを職員で綿密に行うチームワークが求められます。
このような仕事を職員が個人で行うのではなく、職員同士が一人一人の情報を共有化する事で子どもをサポートし、自立とその後のサポートまで行っているのです。
このやってみるとチームワークは会社だけではなく、このような施設などでも必要であることが分かってきます。
その他にも、介護を行う介護職や、命にも関わる看護師が働く医療系の職種もチームワークを大切にしています。
人と深く関わる仕事だからこそ、チームワークを何よりも必要とする仕事だと言えるのかもしれません。